毎年紅葉がキレイになる頃によく見かける「ボジョレーヌーボー」
ワインが好きな方にとってはこの日を待ち遠しく思う方もいれば、種類が多くなかなか手が出せないと思う方がいるのではないでしょうか?
そんな方へ「ボジョレーヌーボー」を選ぶときのポイントや人気の魅力について紹介します!
ボジョレーヌーボーが人気の魅力とは?
ボジョレーヌーボーはワインやお酒があまり好きでない方でも知っている有名なワインの1つだと思います。
そんな中で人気になっている理由は何でしょうか?
ボジョレーヌーボーの特徴も少し交えながら説明しましょう!
新酒であること
1つ目としては、その年に採られたぶどうを使って作られた新酒のワインであること。
ワインと言っても2・3種類のぶどうを組み合わせたものや1種類のものとさまざまです。
出荷までの期間で熟成され香りや旨みがワインと混ざり、コクや味わいの深さに繋がっていくものが一般的なワインでしょう。
ボジョレーヌーボーは一般的なワインとは異なりぶどうの渋みが少ない品種であるガメイ種を使用しており、ワイン初心者の方でも飲みやすいのが大きな特徴ですね。
また、その年の気温や雨など天気の影響でぶどうの味わいが変化するのもボジョレーヌーボーの魅力ではないでしょうか。
豊富な価格帯
2つ目は価格です。
ボジョレーヌーボーは1,000円台とリーズナブルな価格から10,000円台と幅広く展開されています。
価格帯によってはワイン自体の風味や味の差が生まれやすいので、購入する際は注意が必要ですよ。
「ボジョレーヌーボーを少し飲んでみたいな…」「今年のぶどうはどんな感じかな?」
と知りたい方は1,000円~2,000円程度のボジョレーヌーボーだと味の偏りが少なくバランスがとれているのでおすすめです!
生産者や生産地域といったこだわりがある方は自分の好きなボジョレーヌーボーを選び、楽しむのも1つだと思いますよ。
ボジョレーヌーボーとは?
ボジョレーヌーボーが人気の理由を少し深堀していきましたが、ボジョレーヌーボーとはどんなワインでしょうか?
改めてボジョレーヌーボーについて説明していきます!
ボジョレーヌーボー名前の由来とは?
英語ではBeaujolais Nouveauと記載されており、Beaujolaisは「地名」・Nouveauは「新しい」という意味になっています。
英語を直訳するとフランス・ボージョレ地区の、出来立て新酒ワインです!
そしてブルゴーニュ地方南端のボジョレー地区で多く栽培されているのが、先ほどお伝えした「ガメイ」という品種なんですね。
【出典:美味しいワイン】
ボジョレーヌーボーの等級・種類
ボジョレーヌーボーは、フランスの政府によりA.O.C.【Appellation d’Origine Controlee(アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ)】
日本語では「原産地統制呼称制度」と訳されるフランスの制度で、最高級ワインと定められています。
ボジョレー地方で採れたぶどうを使ったワインはすべて「ボジョレー」を名乗れますが、「AOC」により4つの格付けがなされています。
それは「シュペリュール」「ヴィラージュ」「クリュ」「ボジョレー」の4種類です。
基本的には特定の場所で採れたぶどうを使用していることが、前提となっているんです。
クリュ | 特定の畑で採れたぶどう |
ヴィラージュ | 特定の村で採れたぶどう |
シュペリュール | 特定の地域でとれたぶどう |
ボジョレー | 上記内容に当てはまらない無表記 |
まとめると上記表の内容であり、ランク分けは【ボジョレー<シュペリュール<ヴィラージュ<クリュ】とクリュが1番厳しく最高級のヌーボーとなります。
よく店舗やコンビニで見かけるのは、「ボジョレー」と「ヴィラージュ」の2つですよね。
自分のニーズに合わせて表記をみながら、気に入ったボジョレーヌーボーを楽しむのはいかがでしょうか。
ボジョレーヌーボー解禁日の秘密
ボジョレーヌーボーの解禁日は毎年「11月の第3木曜日午前0時」と定められており、それ以前の販売は一切禁止されています。
定められた理由は、質の悪いワインが出回らないためなんです。
元々はその地区で採れたぶどうの収穫を祝う為に作られていたのが、ボジョレーヌーボーでした。
収穫したばかりのフレッシュなワインが人気となる一方で、自分の利益としようと悪事を働く人が多く質の悪いワインが増えていきました。
そのため、フランス政府は解禁日を作りワインの質を保とうと法律が定められたのです。
これがボジョレーヌーボーには、解禁日・販売日が決められている秘密です。
醸造方法の違い
ボジョレーヌーボーはその年に採られたぶどうを使った「旬を楽しむワイン」です。
新酒のフレッシュさを味わうように造られているので、長期保存することを目的としていません。
ボジョレー ヌーボーの製造工程はほかのワインとは少し変わっています。
一般的なワインは収穫したブドウを樽やタンクに入れてじっくり熟成させますが、ボジョレー ヌーボーは「マセラシオン・カルボニック(炭酸ガス浸潤法)」という特殊な方法を用いて短期間で仕上げます。
出典:美味しいワイン
収穫したブドウを密閉式のステンレスタンクの中に入れ、ブドウのアルコール発酵によって発生した炭酸ガスの中に数日間置きます。
この方法でワインをつくると短時間であざやかな色素の抽出ができる上に、ブドウの種に含まれる「タンニン」という渋み成分が少なくなります。
よってフレッシュで軽い飲み口のワインに仕上がるのです。
ボジョレーヌーボーを選ぶときのポイント
ボジョレーヌーボーについて学んだところで、実際に買う際のポイントはどういった点なのかを大きく3つに分けてご説明します。
価格
最初に意識したいポイントが価格です。
購入する方によっては1番重要視するポイントかもしれませんね。
先ほど人気の理由の時にも紹介しましたが…
ボジョレーヌーボーは気軽に飲める1,000円から2,000円という金額から、ぶどう本来の味わいを十分に感じられる10,000円以上の高額ワインと差があります。
自分の状況や気分に合わせて購入してみるのもよいのではないでしょうか。
ランク・等級
「ボジョレーヌーボーの中でも質の高いワインを飲みたい!」
と思う場合は、ぜひランクや等級に対して注目してください。
ランク・階級が上がればコクや深みなど味わいは大きく異なっていきます。
- あっさりしたワインを飲みたいのであれば「ボジョレーヌーボー」
- 少し味わい深いワインを飲みたいのであれば「ヴィラージュヌーボー」
上記2つに注目してワインを選んでみるとよいですよ。
外部リンク先:ボジョレーヌーボーのおすすめ人気ランキング【2024年】 | マイベスト (my-best.com)
生産者
ボジョレーヌーボーの中で迷ってしまったら有名なワイナリーや生産者を見つけて買うのはいかがでしょうか?
有名ワイナリーとなると個性にはやや欠けますが、多くの人に好かれるような味わいに仕上がっています。
まずは有名どころから試してみると「せっかく買ったのに美味しくなかった」
ということになりにくいので、おすすめです!
おすすめのボジョレーヌーボー3選!
さてボジョレーヌーボーについて魅力や特徴をたくさんお伝えしましたが最後に…
初心者の方やあまりワインを飲んだことがない人でも、ボジョレーヌーボーを楽しめるワインを3種類ピックアップしました!
それでは、さっそく紹介していきます。
ジョルジュデュブッフ「ボジョレーヌーボー」
出典:Amazon
ジョルジュデュブッフは「ボジョレーヌーボーの父」と言われるほど、ボジョレーヌーボーの認知や発展に大きな貢献をしてきた人物です。
現在は彼の孫が先代の意思を引き継ぎつつ同志とともに製造しています。
バラやダリアなどの華やかなラベルでデザインされているのも魅力の1つ。
華やかな香り・ぶどう本来のいきいきとした風味を感じられてボジョレーヌーボー初心者の方でも楽しめますよ。
アンリフェッシ「ボジョレーヌーボー」
出典:Amazon
120年以上の歴史を持ち手摘み収穫と伝統的な醸造方法にこだわり、上質なボジョレーワインを作り続けているアンリ・フェッシ
新鮮なラズベリーの豊かな果実味やストロベリーのようなフレッシュなアロマを感じられます。
優しい口当たりでワインの渋みが少ないため、苦手な方にもおすすめです!
仲田晃司「ルー・デュモン」
出典:Amazon
ブルゴーニュにて活躍する日本人醸造家仲田晃司がてがけるボジョレーヌーボー「ルー・デュモン」
「ガメイは、完熟させてはじめて、真価を発揮する」
という信念のもと、樹齢70~95年の古樹から収穫されるガメイ種を使用しています。
ぶどうの品種「ガメイ」の完熟など気候や天気を考慮しながら対応されており、濃厚な味わいを感じられる1本になっています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
毎年11月に解禁されるボジョレーヌーボーですが、多くの生産者から特徴の異なるワインが販売されています。
そんな中から自分が好きなボジョレーヌーボーを見つけて楽しむも良し。
友人と集まっておいしい料理を食べながら新酒のワインを楽しむのもよいのではないでしょうか?
実はボジョレーヌーボーのキャッチフレーズも毎年注目されやすいので、気になる方はぜひ調べてみてくださいね!
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